前回は、転んでしまったバイクを自分で起こせるようになりたくて、YouTubeを見ながら何度も勉強した夜の話を書きました。
少しずつ「また乗ってみよう」と思えるようになった私ですが、次に待っていたのは——バイク用品という、もうひとつの大きな壁でした。
バイクを買えば、あとは乗るだけ。
そんなはずはなく——
実際には、バイクそのもの以外にも、必要なものがたくさんありました。
そしてその値段に、私は何度もうちのめされることになります。
まずは、ライディングブーツ
モトベはつこさんの動画で、お姉さんもバイクの免許を取って、一緒にライディングブーツを買いに行くシーンがありました。そこでお姉さんが購入したブーツが紹介されていて——
「これ、私も欲しい!」
アマゾンですぐ検索です。あった、あった!これだ!
でも靴は、やっぱり履いてみないとわからない。そこでバイク用品の専門店へ行きました。そこにもちゃんとありました!デグナーのライディングブーツ。
「これこれ!」
と思ったのですが、お値段はたしか当時2万3,000円くらい。
アマゾンより若干高いけど、買う気満々で行ってるので、もちろんお買い上げです。
高いけど足首も保護されるし安心よね。うん、必須必須。そうやって自分に言い聞かせます。
ヘルメットも、グローブも
ヘルメットは、バイクを買ったいちばん最初の頃に買いました。
本当はフルフェイスヘルメットがいいのかなと思ったのですが、値段を見てひるみました。とりあえずジェットヘルメットと呼ばれるものを選んだのですが、それでも1万5,000円くらい。
「とりあえず」の値段じゃないよな……(笑)
グローブは、友人がKOMINE(教習所のプロテクターでおなじみですよね)のかっこいいものをプレゼントしてくれました。
これは本当にありがたかったし嬉しかった!
購入したバイクはボディが黒でブレーキレバーが赤にカスタムされていました。いただいたグローブも黒と赤で色味もバッチリです。
安全のためには、削れないものもある
そして、どうしても必要だと思ったのが、プロテクター入りのジャケットとライディングパンツでした。
転んだ経験をしてしまったあとだったので、ここは「まあいいか」とは思えませんでした。
ジャケットはKOMINEのもので、1万2,000円ほど。
ライディングパンツはデグナーのもので、2万円超え。
ブーツ、ヘルメット、グローブ、ジャケット、パンツ。
ひとつひとつ合計していくと、ざっと7万円。なかなかの金額です。

バイクを買っただけで終わりじゃないんだなあ……。
初心者の私は、ようやくその現実に気づき始めていました。
よし、用品代は自分で稼ごう
ちょうどその頃、子どもたちは大学生と専門学校生。
二人とも県外のアパート暮らし。そう、わが家はまさに、子どもたちに一番お金がかかる時期でした。
そんなタイミングでバイクを買ってしまった。
そのうえ、用品にもこんなにお金がかかる。
「せめて、バイク用品代くらいは自分で別で稼ごうかな」
そう思いました。
子どもたちが家を出て、私自身の時間も余裕が出てきていました。お金にも余裕があったら良かったんですけどね(笑)
バイクに乗るための、もうひとつの作戦
そんなことを考えていたとき、友人のインスタで、近くの施設のイベントを見つけました。
前から、
「こんなところで働いてみたいな」
と思っていた場所です。
そのイベントが気になってホームページを見てみると、そこにあったのは——
スタッフ募集の文字。
その瞬間、私はひらめきました。
ひとりでバイクの練習をしていたら、そのうち怖くなって乗らなくなるかもしれない。
だったら、バイト先へバイクで行くという予定を作ればいい。
バイクに乗らなくてはいけない理由を、自分で作ってしまえばいいんじゃない?
思い立ったら、すぐ電話
そこからは、バイクを買うときと同じでした。
思い立ったら、行動が早い(笑)
すぐに電話をして、その日の夕方には話を聞きに行きました。
平日は正社員として働いているので、「日曜日だけでも大丈夫でしょうか」と相談すると、ありがたいことに応じていただけました。
帰宅してから旦那に報告です。
「バイク用品、高いからバイト決めてきた」
完全に事後報告(笑)
そんなこんなで、月に3回ほどのバイト生活が始まります。
バイク用品代を稼ぐため。
そして何より、私がバイクに乗り続けるために。

そして気づけば、バイクに乗ることは「怖いから練習するもの」から、少しずつ「行ってみたい場所へ行くもの」に変わっていきます。
実際はここにたどりつくまでだいぶ時間がかかるのですが。
それはまた少しずつ。
次回は回顧録をお休みして番外編。
先日、総距離270キロのツーリングへ出かけた日の話です。
あの頃、倒れたバイクを前に泣きそうになっていた私が、まさかそんな距離を走るなんて。
自分でもびっくりです。
ごちそう目当ての真夏のツーリング。
そして一緒に走る仲間に驚きの人物が(笑)
お楽しみに!

