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いつもは2022年の回顧録を書いていますが、今回はお休みして、現在の話をさせてください。
先日、練習会の仲間と総距離270キロのツーリングに行ってきました。
私にとっては過去いちばん長い距離です。
あの頃、倒れたバイクを前に泣きそうになっていた私が、まさかそんなに走るなんて。自分でもびっくりしています。
去年は走れなかった、リベンジツーリング
今回のツーリングは、去年も計画されていました。
でもそのときは大雨が続き、災害もあって中止に。私はそもそも都合がつかず、参加表明もしていませんでした。
今年こそは。
そんなリベンジの「うなぎを喰うツーリング」に、参加することになりました。
集合場所まで、約1時間
朝、家を出ます。
まず集合場所まで、それだけで1時間。
以前の私なら、これだけで「今日はもう走った」という気持ちになっていたと思います。でも今はもう、ここはただの準備運動みたいなもの。
そこからもう1か所で仲間と合流して、この日は総勢11名になりました。
そして、前回書いた驚きの人物ですが——先に白状しておきますね。
この11人の中に、旦那もいます。
回顧録を読んでくださっている方は「え?」と思われるかもしれません。2022年のあの頃、旦那はまだバイクに乗っていませんでしたから。
そのあたりの話は、連載でそのうちゆっくり書きます。とにかく今は、夫婦で並んで走っています(笑)
ゆっくりチームがある安心感
人数が多いので、この日は早いチームとゆっくりチームの二手に分かれて出発しました。
私はもちろん、ゆっくりチーム。
「ゆっくりチームがある」——それだけで、すごく安心できます。
そして、後ろを走るチームには、後ろを走るチームの醍醐味がありました。
前方にたくさんのライダーが見えるんです。
バイクが連なって走る、あの景色。
30年間、私はそれを車の窓から眺めて、「いいなぁ」と思っていました。
あこがれていたツーリングの景色の中に、今、自分がいる。
そして一緒に走る仲間がいる。
そのことが、ただただ嬉しかったです。
真夏なのに、走ると意外と気持ちいい
第二集合場所から目的地の「うなぎの駅」までは、一気に走るとのこと。
この暑さで大丈夫かな。
正直、少しひるみました。
でも走り出してみると、意外とそんなに暑くない。
走っているあいだは風があるし、木陰に入ると気持ちいいくらいでした。
ただ。信号待ちはかなり暑い。もう耐えるのみ(笑)
ちなみに今かぶっているのは、フルフェイスのヘルメット。
第7話に書いたとおり、最初に買ったのはジェットヘルメットでした。でもその後「フルフェイスがマスト」とバイク屋さんのお兄さんに言われて、買い直したんです。息子にもジェットヘルメットは転んだら顎ズル剥けだからね、とか脅されて。
数カ月後には買い直したので、最初からフルフェイスにすればよかったな、が素直な感想。
真夏でもシールド少し開ければ意外といけます。何より、安心感がまったく違いました。
ちなみに私が選んだのはこれ。私にはちょっと高かったけど今でも大切に使っています。
本場のうなぎに、テンションが上がる
目的地は、大隅の「うなぎの駅」。
注文したのは、うな重2,800円です。
大隅産のうなぎは、近所のスーパーでもよく見かけます。
それでも本場で食べるとなると、やっぱり違う。
「本場のうなぎだー!」と、すっかりテンションが上がっていました。

ひと口食べると、ふっくらしていて本当においしい。
やっぱり、スーパーのうなぎとは違うなあ。え?調理の腕の問題?そんな声は聞こえません。
まあまあ贅沢なランチなのに、旦那はうな重に加えて、そば(650円)まで追加していました。
「まだ食べるの?」と思いましたが(笑)
270キロ走る日ですからね。きっと必要なエネルギーだったのでしょう。
オートバイ神社にお参り
おなかがいっぱいになったあとは、オートバイ神社へ。
正式には「あらさのオートバイ神社」といって、去年(2025年7月)認定されたばかりの新しい神社です。日本二輪車文化協会が認定している全国のオートバイ神社の、第54号にあたります。照日神社という神社の中にありました。

おもしろかったのが、ほこらの中。
バイクの部品が納められているんです。

こういうの、いいですよね。バイク乗りのための場所なんだなあ、と実感しました。
お参りして、お願いしたのは2つ。
バイクで事故を起こしませんように。
家族が健康でありますように。
境内には、11台のバイクがずらり。こうして並んでいるのを見るだけで、なんだか嬉しくなります。

そして、山道でパンク
ここからが、この日のちょっとした事件です。
「ショートカットしよう」ということになって、みんなで細い道に入ったのですが——これが、結構な山道。
そして走っている途中で、リーダーのタイヤがパンクしました。
わ、大変だ。
こんな山道で、これからどうなっちゃうんだろう。
私にできることは何もなくて、ただただ不安になりました。
ところが。11人も集まると。
空気入れを持っている人がいました。
パンク修理キットを持っている人もいました。
そして、その場であっという間に応急処置をしてしまったんです。
すごい人達だ。
ただただ、そう思いました。
ひとりじゃない、ということ
今回パンクしたのは、私のバイクではありません。リーダーのバイクでした。
そして道具を持っていた仲間のおかげでピンチを乗り越えました。
私はただ、横で見ていただけでした。
それでも、この日のことがずっと心に残っています。
思い返せば、第5話で書いた立ちゴケの日。倒れたバイクを起こせなくて、近所の家まで走って、名前も知らない親子に助けていただきました。
あの日の私は、ひとりでした。
誰にも頼れなくて、どうしていいか分からなくて、ただ途方に暮れて。
でも今は、困ったことが起きても、誰かが何とかしてしまう。そういう人たちと一緒に走っています。
自分では何ひとつできなかったけれど、それが分かっただけで、ずいぶん心強かったです。
270キロ、走りきりました
そんなこんなで、この日はとにかく走りまくるツーリングでした。
帰り着いたときの走行距離は、およそ270キロ。
自己最長記録です。
30年ぶりにバイクに乗った日、20分走っただけで家に着いてホッとしていた私が、です。
体はもちろん疲れました。でも、それ以上に「また行きたい」が勝ちます。
不思議なものですね。
私のツーリングの必需品、ヒップバッグ
長い距離を走る日に、地味に大事なのが「荷物をどう持つか」です。
私が使っているのは、腰につけるタイプのヒップバッグ。
もともと息子が購入して勧めてくれたので色違いを購入しました。遠く離れて住んでるからペアでもいいだろうと思って購入したのですが、息子はその後あまり使わなくなり旦那が使うことに。
そう、図らずとも50代夫婦がペアのヒップバッグをつけるというちょっと恥ずかしい図ができあがりました(笑)
ヒップバッグはくるっと前に回して中の物が取り出しやすいので、私はだいぶ気に入っていて、4年たった今もこれを使っています。
さて、番外編はここまで。
次回からは回顧録に戻ります。
バイト代でバイク用品をそろえ始めた私が、初めてバイク屋さんへ行った話です。片道10キロが、当時の私にはとても遠かった——という話です。
今日の記事との差!(笑)

